聚楽廻と呼ばれるこの地区に残る町家を宿へとリノベーション。元の町家の姿へ戻すことにこだわり、数寄屋大工の洗練された技を借り改修に挑んだ。塞がれていた土間の天井を取り除き、吹き抜けへ戻すことで二階窓から光を取り入れる。そのまま残したおくどさんの跡と土壁は歴史と色気を感じさせる。町家は家主の手入れと共に磨かれ、良い味が出てくる。ここは家主の管理が隅々まで行き届いた気持ちのいい空間である。
- 建物情報 -
所在地 | 京都市中京区 |
構造規模 | 木造瓦葺二階建 |
延床面積 | 131.0㎡ (土地) 131.13㎡ (母屋) |
竣工 | 2016年9月 |
用途 | 旅館 |
改築費 | 1,400万 |
施工 | ミツワ産業 |